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August 04, 2005
GRINNING SLIM 10
手すりから下を見下ろした。15階から飛び降り自殺した奴の体を元通りにするくらい、腕のいい葬儀屋はいるだろうか。背後から《タキシード・ジャンクション》が聞こえてきた。喉がからからだった。ドリンクを飲み干した。
振り返り、ガラスのドアのほうへ歩いた。日本風ランターンが、石膏のテーブルの表面に色を吹きちらしていた。あのフィリピン人がモップで掃除するとしたら、大変だろうな。そして、罰当たりの世界へのドアを開けた。ホーの匂いが鼻をつく。30人以上のピンプやホーどもがラウンジでぺちゃくちゃとお喋りをはじめていた。
階段を下り、ドアを閉めた。つやつやとした肌をしたニガのピンプが青いベロアの椅子に座っている。足のあいだには、黄褐色のホーがひざまづいている。あごが男の股間に埋もれていた。路地で2ドルの客の相手をするみたいに、腰に腕をまわしていた。
彼女は、えび茶色の瞳を上目遣いにしている。男のぶ厚い唇をじっと見ている。奴が《ロスト・コード》を口笛で吹いてくれるとでも思っているのかな。男の指には、青白い石が凍った花火のような光を放っていた。やがて彼は、すべてのお尻の四角いビッチを呪うためにグラスを高くかかげた。すべてのホーに乾杯するために。部屋が静まりかえった。誰かが、部屋の片隅で鳴っていた金色の蓄音機を止めた。
男が祝辞を述べはじめた・・・
お尻の四角いホーのあそこに触るくらいなら
1000本のチンコをしゃぶり、糞の海を泳いだほうがまし
あいつらのあそこからは緑のゲロ、鼻の穴からは鼻水が流れてる
娼婦じゃない女こそ、全員梅毒になっちまえばいいのに!
ホーじゃない女なんて、自分の尻の穴に落っこちて首の骨を折ればいいんだ!
こんな祝辞を聞いたのは初めてだったし、大喜びしてる客も初めて見た。みんな、男にもう一回やってくれとせがんだ。だが、彼は中国製の垂れ幕のほうを見た。
投稿者 Dada : August 4, 2005 06:30 PM